コラム

第6回 『気』『血』『津液』について

  こんにちは!ヒロマリです(^^)
 いつもお読み頂きありがとうございます♡
 
 今回は前回予告した通り、『気』『血』『津液』について中医学の観点からお話ししたいと思います♪
 中医学において気(き)血(けつ)津液(しんえき)は身体を構成する基本的な物質で、臓腑・経絡などの組織器官が生理活動を行うときに必要なエネルギーの源です。
 陰陽五行と同じく奥深い概念なので、なるべく分かりやすく各々の働きや特徴などについて基本的なことを述べたいと思います。
 
 

一.気

 気は絶えず運動し、活力のある極めて小さな目に見えない物質で、身体の生命活動を維持する最も基本的な物質(エネルギー)と考えます。
 以下のような作用があります。
 ■推動(すいどう)作用:成長発育、血液循環などの生命活動を推進する。
 ■温煦(おんく)作用:体温の維持、熱の産生および組織器官を温める。
 ■防御(ぼうぎょ)作用:病邪と闘争し、体内への侵入を防ぐ。
 ■固摂(こせつ)作用:異常発汗や出血、失禁など液体の流失を抑制する。
 ■気化(きか)作用:気・血・津液の相互変化や代謝を行う。
 
 

二.血

 血は脈中(血管)を流れる赤い液体で、身体を構成し、生命活動を維持する基本的な物質と考えます。
 また、血は極めて豊富な栄養と滋潤作用を持っており、精神活動にも深く関わります。
 
 

三.津液(水)

 津液は、体内の全ての正常で有用な液体の総称で、胃液・腸液・鼻水・涙などが含まれます。その役割は、細胞・組織を潤し、排泄を潤滑にし、体温保持にも関わります。
 中医学では、これら気・血・津液がバランスよく身体に満たされ、うまく働くことで、人体は健康を維持できると考えます。
 掘り下げるとお伝えしたいことがまだまだ沢山ありますが、今回はこの辺りで失礼します!機会があれば奥深くお伝えできればと思います(^^)
 
 次回は秋の養生の方法についてお話ししたいと思います♪お楽しみに!
 

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 一度、下のチェックシートで自分の気・血・津液のバランスをチェックしてみましょう♪
 一番多く○がついたところが今の自分のタイプになります。なお、体調により変動するので、少し体調がすぐれないなと感じた時に再度チェックし直すと変わることもあります。
 
症状チェックシート タイプ ○/×
Q1 疲れやすく体がだるい 気虚
Q2 かぜを引きやすい 気虚
Q3 息切れしやすい 気虚
Q4 便秘、下痢になりやすい 気虚
Q5 食が細く、胃もたれしやすい 気虚
Q6 声が細く、大きい声が出ない 気虚
Q7 よくため息をつく 気滞
Q8 のどに物が詰まった様な感じがする 気滞
Q9 不安や憂鬱感がある 気滞
Q10 イライラして・りっぽい 気滞
Q11 お腹が張って、げっぷやガスが多い 気滞
Q12 胸や脇が張る 気滞
Q13 抜け毛、白髪が多い 血虚
Q14 目が疲れやすい 血虚
Q15 皮膚がカサカサして艶がない 血虚
Q16 爪が白っぽく、薄くて割れやすい 血虚
Q17 顔色が白く、艶がない 血虚
Q18 めまい、立ちくらみがする 血虚
Q19 シミが多い、唇の色が暗い 瘀血
Q20 肩こりや頭痛などの痛みがある 瘀血
Q21 動悸や不整脈がある 瘀血
Q22 下肢に静脈瘤がある 瘀血
Q23 皮膚の毛細血管が浮き出ている(女性は生理痛、経血に塊が混じる) 瘀血
Q24 血圧、血糖値に異常がある 瘀血
Q25 目が乾きやすい 陰虚
Q26 肌がカサカサする、痒みがある 陰虚
Q27 口やのどが渇き、冷たいものが飲みたい 陰虚
Q28 便がコロコロしている、硬くて出にくい 陰虚
Q29 寝汗をよくかく 陰虚
Q30 のぼせ、ほてりがある 陰虚
Q31 口がネバネバし、舌の表面に苔がびっしりついている 痰湿
Q32 浮腫みやすい 痰湿
Q33 太っている 痰湿
Q34 軟便、下痢をしやすい 痰湿
Q35 血中コレステロール、中性脂肪が高い 痰湿
Q36 体が重だるい 痰湿
  
  
【気虚タイプ】
生命活動の基・的なエネルギーである気が不足している。
消化が良く、身体を温める食材を使った食事と、十分な休息や睡眠をとり、気の生成に関わる内臓である腎、脾、肺の衰えを回復させる漢方薬を服用する。
例えば、牛車腎気丸など。
【気滞タイプ】
気の巡りが悪く、身体のどこかで気が停滞している。
生姜、葱、大葉などの気の流れを良くする食材を使った食事と、リラックスできる時間を作り、気の滞りを改善し気を巡らすようにする漢方薬を服用する。
例えば、加味逍遙散、半夏厚朴湯など。
【血虚タイプ】
血の質と量が不足している。
血をつくる高たんぱくな食材を使った食事をとり、血を生成させる漢方薬を服用する。
例えば、当帰芍薬散、四物湯など。
【瘀血タイプ】
血の巡りが低下し、体のどこかで血の巡りが停滞している。
新陳代謝を高める食事や運動などで、生活習慣を改善するようにしながら、血行を改善させる漢方薬を服用します。
例えば、桂・茯苓丸、温経湯、桃核承気湯など。
"津液(水)【痰湿タイプ】
体の中で一定の部位に水が停滞し、水が流れていない。
水分のとりすぎや冷えを避け、適度な運動をしながら水の滞りを改善する漢方薬を服用する。
例えば、胃苓湯、五苓散、温胆湯、二陳湯など。
【陰虚タイプ】
身体の中の水が足りず、いつも熱さを感じる。
水分を補う果物や野菜をとり、辛いものを避け、漢方薬を服用する。
例えば、六味地黄丸、杞菊地黄丸など。
  
  
 
 <コラム記事 一覧>
2019.10.18 第7回 秋は『肺』
2019.09.17 第6回 『気』『血』『津液』について
2019.08.06 第5回 夏は『心』
2019.07.02 第4回 陰陽五行について
2019.06.02 第3回 梅雨時は『脾』
2019.05.04 第2回 中医学の基本の考え方について
2019.04.30 第1回 春は『肝』

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