コラム

第23回 『節分』

こんにちは、ヒロマリです(^^)

2月3日といえば『節分』ですね!
『節分』といえば、皆さま何を思い浮かべるでしょうか?

ヒロマリは豆まき・恵方巻き・恵方・鬼・柊・鰯などが頭に浮かびました。
『節分』が中医学と何の関係があるんだ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今月は『節分』を中医学の観点からお話ししたいと思います。

本来、『節分』とは四季を分ける節目の日のことで、立春・立夏・立秋・立冬の各前日の年に4回あったそうです。現在の日本で『節分』が立春の前日だけになった理由は諸説あるそうですが、ここでは割愛させて頂きます。

『節分』はもともと中国の“鬼払いの儀式”に由来しているそうで、鬼=邪気、病、厄と考えられていたそうです。これは、『節分』が季節の変わり目であること、 季節の変わり目は陰陽が転換していくとき で邪気や病が生じる時とされ、この鬼を払うために炒った豆(大豆)をまいたことが始まりのようです。

大豆は中国原産のマメ科の種子で、日本では縄文時代にすでに食用されていたといいます。脾胃や大腸に作用し、膨満感や胃もたれを和らげる効果があり、腸内環境も整えます。

ここで、なぜ鬼払いに炒った大豆なのか?と疑問に思いますよね??

陰陽五行説では、豆や鬼、疫病は「金」にあたり、「火」は「金」に勝つので、豆を火で炒ることで、鬼や病に打ち勝つという意味があるそうです。つまり、炒り豆は「悪鬼退散・疫病退散」の象徴だと考えられていたのです。ちなみに、炒らずに生の豆をまくと、拾い忘れた豆から芽が出る可能性があり、縁起が悪いとのことです。  *陰陽五行説についてはこちらを参考にしてください。

何気ない日常の行事でも中医学や陰陽五行説が関連しているなんて面白いですね♪2021年の『節分』の日は2月2日(火)で、2月2日になるのは124年ぶりだそうです(*_*)
『節分』には豆をまいて恵方巻きを食べ、邪気を払い、厄を落として福を呼び込みましょう!(^^)

今月も最後までお読みいただきありがとうございます♡来月もお目にかかれますように♪


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