こんにちは、ヒロマリです(^^)

ヒロマリは読書が好きで図書館に本を借りによく行きます。どうしても欲しい本は購入するのですが、置き場所も費用もかさむので図書館は大変便利です。先日、「西太后の不老術」という本を読んだので、アウトプットも兼ねて今月は『アンチエイジング』について中医学の観点からお話ししたいと思います。

皆さんは『アンチエイジング』という言葉から何を連想されますか？

中医学では“腎”を補う＝“補腎(ほじん)”が『アンチエイジング』に繋がると考えます。
細かく言うと“腎精(じんせい)”を保つことが老化の防止になります。

“腎精”とは“腎が蔵する精気”のことで、①遺伝的に父母から受け継ぐ先天の精(せんてんのせい)と②飲食物から生成された後天の精(こうてんのせい)から成ります。簡潔にいうと“腎精”は腎に蓄えられた生命エネルギーで、人間の成長・発育・生殖・老化などをコントロールしています。

某CMで聞いたことがある人もいるかもしれませんが「女性は７の倍数、男性は８の倍数の年齢の時に、体調の節目がくる」と言われます。“腎精”すなわち体の充足のピークは、女性が28才、男性が32才といわれています。

ピークが過ぎると徐々に減ってゆき、尽きると死が訪れます。
“腎精”は大きく補うことはできませんが、“補腎薬”によりある程度補充することはできます。“補腎薬”で有名なのは八味地黄丸、牛車腎気丸、羊のプラセンタ、鹿の角が入ったものなど様々あります。腎を補うには冬が適しているといわれますが、思い立ったが吉日、一度お近くの漢方薬局やドラッグストアに足を運んでみて下さい♪

“腎精”を使い過ぎないためにも大事なことは良質な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動、ストレスを溜めないことだと考えます。外見だけでなく、内面でも老けないように日々の生活を心がけたいものですね。

ちなみに「西太后の不老術」には、30才では肝、40才では脾・肺、50才では肝・腎の陰、60才では腎陽の補強をしていくとアンチエイジングによいと書かれていました。西太后が無くなる直前までしっかりと政務を執っていたことから特に“健忘“についての記載が多かったので、”認知症“についてもいつかお話ししたいと思います！また中医学や近現代中国史を学ぶのにも面白い本でしたので、興味のある方は一度読んでみてください(^_-)

今月も最後までお読みいただきありがとうござます！また来月もお目にかかれますように☆


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