コラム

第32回 『柿』

こんにちは、ヒロマリです(^^)
今年は残暑が厳しく、急に気温が下がって秋というより冬みたいですが、皆さま体調崩されていないでしょうか?

今月は『柿』について中医学の観点からお話ししたいと思います。

今の時期、秋になると『柿』がスーパーなどの店頭に並び始めます。旬ですね~、皆さんはもう食べましたか?

『柿』は生で食べたり、干して食べたり、葉が柿の葉寿司に、柿渋染めに使用されるなど様々目にすることが多い果物ですよね。

中医学では、“柿蒂(してい)”という『柿』の生の“へた”をしゃっくり止めに使用します。“柿蒂”の性質は寒でも熱でもない平性なので胃に熱がある、胃に寒がある場合どちらにも使用できます。

ここで、しゃっくりについて簡単に。中医学では、胃は降気(こうき)といって気が下に降りることを通常とします。しゃっくりが起こる原因は多々あるのですが、気が上昇しすぎると胃気が上逆してしゃっくりが起こります。西洋医学では、しゃっくりは横隔膜の痙攣といわれますよね。

その他、“干し柿”には胃腸を丈夫にし、熱っぽくて出血のある下痢に効果があるそうです。木の上で熟した柿(採ってから追熟したものは効果が薄い)はアルコールを分解して二日酔いを防止する効果が高いそうです。“ころ柿“の表面の白い粉は”柿霜(しそう)“といい、肺を潤して喉の渇きを解消し痰を消すなど、加工の仕方で異なる効果があるのも面白い果物だなと思います。

また『柿』にはビタミンCとβ-カロテン、タンニンが豊富に含まれており、強い抗酸化作用があるといわれています。しかし『柿』は寒性で胃腸を冷やすので、食べ過ぎにはご注意くださいね(^_-)-☆

今月も最後までお読みいただきありがとうござます!また来月もお目にかかれますように☆


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