コラム

第29回 『生脈散』

 こんにちは、ヒロマリです(^^)

毎日暑い日が続いていますが、体調など崩されていませんか?コロナ環境下でマスクをしたまま日中外にいると熱中症に注意が必要ですね(*_*)

さて、今月はそんな熱中症に効果のある『生脈散(しょうみゃくさん)』について中医学の観点からお話ししたいと思います。

暑いと体は体温調節のために汗をかきます。以前のコラム「夏は心」でもお話ししたのですが、中医学では、汗が出すぎると血管の中に流れる“津液(=体液)”が排出され、血管の中がドロドロになります。この時、“津液”と同時に“気”も脱けるので動悸や息切れが起こります。この病証を「気陰両虚(きいんりょうきょ)」といいます。

『生脈散』はこの気陰両虚証に効果があります。熱中症や脱水の予防に、よく汗をかく暑い夏には大変便利です。ゴルフのコースを回る前などに服用しておくのもいいですね。
では構成生薬と効能について詳しくみていきましょう♪

・人参(にんじん)・・・肺や心の気を補う。西洋人参ではなく、オタネニンジンのこと。
・麦門冬(ばくもんどう)・・・陰(津液)を補う。
・五味子(ごみし)・・・汗をコントロールする。酸味がある。
とってもシンプルです♡

漢方薬もうまく取り入れながら、熱中症にならないためには、我慢せずにクーラーを使う、こまめに水分補給をする、汗をかき過ぎた時は経口補水液を飲む、外出時はなるべく日陰を歩く、時々風通しの良い日陰で休憩するなど基本的なことも大事ですね!

最後にコロナワクチンについて触れたいと思います。
ヒロマリは7月末に1回目のワクチンを接種しました。打った翌日から腕の痛みや硬化、全身倦怠感が出て、徐々に低下していったものの1週間くらい続きました。その後は摂取部位に痒みが出て、お風呂に浸かると赤くなり痒みが増しましたが、いつしか消失していました(^_-)-☆8月末に2回目接種予定なので発熱に備え頑張ってきます。来月のコラムで副反応などお伝え出来たらいいなと思います。

今月も最後までお読みいただきありがとうござます!また来月もお目にかかれますように☆


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